思わず写真を撮りたくなる! 千葉のご当地グルメ

海に囲まれ豊かな大地の恩恵を受ける千葉県には、歴史的な食文化や、各地で生まれた名産品など、ご当地グルメがたくさんあります。地元の人をはじめ、観光客にも愛されるご当地グルメはどれも絶品。中には思わず写真に撮りたくなるような豪華なものや珍しいものも! 今回はその中でもイチオシのご当地グルメをご紹介します。

※お出かけの際はあらかじめ各自治体、施設のホームページや
営業状況等をご確認ください。

チーバベリー(山武市ほか千葉県内)

千葉県オリジナルのいちご「チーバベリー」。平成8年から交配をはじめ平成24年に誕生した新しい品種です。その後品種登録され、平成28年に正式に「チーバベリー」と名付けられました。

チーバベリーは千葉県の独自系統のいちごと甘く柔らかい「とちおとめ」を掛け合わせたもので、大粒できれいな円錐形、赤みも鮮やかです。口に含むと果汁がたっぷりでとてもジューシー。甘味だけでなく程よい酸味があるため、バランスよい味わい深さがあります。

成東観光苺組合では14軒の苺園がチーバベリーを栽培しています。まだ栽培している苺園と栽培面積はあまり多くありませんが、年ごとに栽培量は増える見込みです。3月以降も安定して収穫できるので、苺狩りは長く楽しめます。チーバベリーは県内の他のエリアでも栽培している農園がありますので、ぜひお楽しみください。

山武市成東観光苺組合HP

http://sanmu15.com/index.html

勝浦タンタンメン(勝浦市)

勝浦の海女さんや漁師さんなどが、寒い海仕事の後に冷えた体を温めるメニューとして定着した勝浦タンタンメン。その特徴は通常のゴマ系のタンタンメンと違い、醤油ベースのスープにラー油が多く使われたラー油系タンタンメン。具材はミジン切りの玉ネギと挽肉が入ることが一般的で、お店によってニンニク、ニラ、ネギが入ったり、スープも味噌ベースのお店もあったりと、各店が特色を生かしたメニューを提供しています。

「熱血!!勝浦タンタンメン船団」は勝浦市を盛り上げるために立ち上がった市民団体。勝浦地域のPR活動の一環として、「勝浦タンタンメン」の地域団体商標登録の出願を行い認められたものです。正規取扱店には公式の「のぼり旗」が掲げられています。お店は熱血!!勝浦タンタンメン船団HPなどに「勝浦タンタンメン食べ歩きマップ」がありますので、地図を片手に巡ってみるのもお勧めです。

 

「勝浦タンタンメン」はちば文化資産に選定されています。

 

「熱血!!勝浦タンタンメン船団」HP

http://katsutan-sendan.com/

おらが丼(鴨川市)

おらがとは、鴨川の方言で「我が家」という意味。新鮮な地元産食材を使った地魚料理から、採れたて山の幸を使った料理などを指し、丼の名前は各店それぞれが工夫を凝らしてネーミングをしています。おらが丼と言ってもそのジャンルや見た目は実に様々。お店によって新しい発見や違った美味しさを楽しめます。

そんな「おらが丼」には”おきて”があります。「素材は現地のものを主体とし、季節感を失わない。健康を意識した商品づくりを忘れず、入荷がなければその日は欠品であっても致し方なし。品質、販売価格の適正化を守る」などの定義を守ったうえで作られる丼は、鴨川の魅力を詰め込んだ料理なのです。

おらが丼は鴨川おらが丼協会発行の「鴨川食べ歩き おらが丼」のパンフレット、または鴨川ポータルサイト「かもがわナビ」で確認することができます。

鴨川ポータルサイト「かもがわナビ」

http://www.kamonavi.jp/ja/food/oragadon.html

くじら料理(南房総市)

古くから南房総の郷土料理として知られるくじら料理。捕鯨基地は日本全国で5か所(北海道の網走、函館、宮城県の石巻市鮎川、千葉県南房総市和田、和歌山県太地町)しかなく、関東唯一の基地が和田漁港です。

毎年7月~8月末ごろにかけて26頭のツチクジラが水揚げされます。鯨肉は高たんぱくで低カロリー。血液をサラサラにするEPAや脳を活性化するDHAなど不飽和脂肪酸にも富んでいます。鯨は大海原を5000キロ以上泳ぎ続けます。このスタミナの源となっている「バレニン」という成分が持久力向上や疲労回復に効果が期待されるということも近年分かっています。鯨は部位や調理法によって食感や印象が大きく異なり、牛肉や豚肉、鶏肉の様々な部位を一頭の鯨で楽しめるような多彩性があります。

鯨料理は南房総市の千倉、和田、丸山エリアの取扱店でほぼ年間を通して味わえます。ドライブしていると、あちらこちらに「くじら料理」ののぼりが見つけられますよ。刺身やベーコン、クジラのタレ(ツチクジラの赤身肉を調味料に漬込み、天日で干したもの)などの、絶品料理を味わってみてください。

「クジラのタレ」はちば文化資産に選定されています。

一般社団法人 南房総市観光協会「食にこだわり」

https://www.cm-boso.com/about_eat.html

なめろう(南房総市ほか千葉県内)

現在では広い地域の家庭で作られ、定食屋や居酒屋でも提供されるようになった「なめろう」ですが、もともとは房総半島沿岸が発祥の郷土料理。新鮮なアジやイワシを細かくたたき、みそを混ぜてよく練り合わて作ります。

漁師が漁の際に、船の上で食べたとされ「おいしくて皿までなめた」、といういわれもある料理です。この「なめろう」の余ったものを家に持ち帰り、大葉などの薬味を入れて軽く焦げ目がつくまで焼いたものが「さんが焼き」で、なめろうとはまた違った味わいを楽しめます。

南房総は、東京湾の穏やかな海の内房と荒々しい太平洋の外房の二つの表情を持っています。例えば同じアジでも内房と外房では食感が違い、伝わる調理方法にも違いがあります。なめろうは南房総市はもちろん、房総全域で味わうことができるグルメです。それぞれの地域のなめろうを食べ比べてみるのも面白いかもしれません。

「なめろう」はちば文化資産に選定されています。

 

一般社団法人 南房総市観光協会「食にこだわり」

https://www.cm-boso.com/about_eat.html

外房イセエビ(御宿町・外房)

千葉県はイセエビ漁獲量が全国トップクラス。黒潮に鍛えられて身は引き締まり、甘く旨味が強いのが特徴です。夷隅東部漁協、御宿岩和田漁協、新勝浦市漁協で獲れたものは「外房イセエビ」として、千葉県ブランド水産物に認定されています。

外房イセエビの味の良さは餌が豊富な場所で育つため。房総半島の沿岸に多くの磯根(海藻が茂り、貝類などが棲む海域)があることにより、イセエビの好漁場となり、この地域の漁港では多く水揚げされます。網にかかったイセエビは、傷つけないように一匹ずつ丁寧に外し、素早くいけすに入れて活きの良さを保つため新鮮なのです。

外房イセエビは豊富な生物に囲まれた岩礁地帯に生息します。立派な触角と暗赤色の殻が色鮮やかで、身質の良さで定評があります。旬は8月から10月。御宿町で9月・10月に行われる「おんじゅく伊勢えび祭り」は毎年大賑わいです。お造りや焼き物・揚げ物・伊勢海老サラダ、汁ものなど幅広いイセエビ料理を是非味わってみて下さい。

御宿町観光協会公式サイト 「イベント」

https://onjuku-kankou.com/event/iseebi/

うなぎ(成田市)

成田の食の名物といえば、何と言ってもうなぎ。JR・京成本線成田駅から成田山新勝寺まで約800mにわたる表参道には、「秘伝のたれ」を代々受け継ぐ老舗の料理店が軒を連ねます。長年、幾度となくうなぎをくぐらせたたれには、うなぎの旨味や脂が染み出て味に奥深さとまろやかさが出ています。うなぎの風味が引き立ち、より美味しさが増すのです。これだけの密度でうなぎ屋さんが集結する様子は全国的にも珍しく、文字通り成田は「うなぎの街」とも呼ばれるほどです。

成田の人々は古くから恵みの宝庫である印旛沼で獲れた川魚料理を食べていました。元禄時代になると江戸から行ける行楽地として成田は繁盛。当時、成田詣は徒歩による長旅となったため、うなぎ料理を食べて元気になってもらおうと門前町の旅館などでおもてなしを、喜ばれました。

夏の土用の丑の日にあわせた約1ヶ月間にわたり、「成田うなぎ祭り」が開催されます。この時期は特に多くの飲食店でうなぎ料理が楽しめます。天ぷら屋のうなぎ、寿司屋のうなぎ、ホテルやダイニングでの創作料理やうなぎを使ったスイーツなど、新しいうなぎの美味しさときっと出会えるはずです。

成田市観光協会公式サイト

http://www.nrtk.jp/top.html

みなさんの写真投稿お待ちしています!

お店やほかのお客さまの迷惑にならないように、マナーを守って素敵な写真を撮ってくださいね!

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